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Il Ponte社は1961創業のイタリアのタンナーです。トスカーナのポンテ・ア・カプチーノにある有名な橋から社名を取りました。全ての製品が植物タンニン鞣し、バケッタ製法で製造されています。バケッタ製法は牛脂や魚脂を革の芯まで浸透させる時間も労力もかかる製法です。色艶の経年変化が大きく、味わい深い革に成長するのが特徴です。イタリア植物タンニン鞣し協会に所属しています。

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イタリア植物タンニン鞣し協会は1994年にイタリア・トスカーナ地方にて設立されました。現在19社のタンナーが加盟している非営利団体です。協会に加盟しているタンナーは伝統的な製法を守り、時間を惜しまずに高品質な植物タンニン鞣し革を製造し供給しています。

協会が掲げる理念（協会ウェブサイトより）

メイド・イン・トスカーナ
協会の本部はトスカーナ地方のフィレンツェとピサの中間、アルノ川沿いの地区にあります。 生産地区は技術という面からも管理という面からも最先端にあり、協会に加盟するタンナーは 環境との共生関係を維持しながら仕事をしています。

しっかりと管理された品質
タンナーは、協会に加盟する際に、製造規則を遵守しているかどうかの定期的なチェックを受 け 入 れ る こ と を 約 束 し ま す 。 チ ェ ッ ク を 行 う の は 、 独 立 し た 認 証 機 関 の I.C E .C (皮 革 産 業 品 質 認 証 機 関 )で す 。

メタルフリー
加盟タンナーが行う製造過程は以前からメタルフリーです。これは植物タンニンなめしという 何世紀も続く伝統に基づいた原料を使用しているからです。持続可能性や循環性という理念を 踏襲した製造過程を経て、伝統に基づいた自然な商品が生まれます。

なめし革を得るために動物を殺傷することはありません。
タンナーで使われる原皮は、食料として供されるために育てられた牛が畜殺された際に出るも のを使っています。またこれらの牛は、動物の飼育状況に関するEU規定を遵守するヨーロッ パの国々で飼育された牛です。タンナーは、食品産業から出る副産物を無駄にすることなく活 用し、美しい製品に仕上げているのです。

天然の原材料
なめし工程は、植物起源の天然タンニンを使って行われます。合成された原料とは異なり、こ れらのタンニンは再生可能な資源から採取されますし、優れた抗酸化作用、抗生作用、抗菌作 用が評価されています。

環境認定証
ト ス カ ー ナ の な め し 革 産 業 地 区 は 、 イ タ リ ア で は 唯 一 E M A S (E c o -m a n a g e m e n t a n d A u d it Scheme/環境管理・環境監査規則)認定を受けています。この認証制度は、責任ある環境ストラ テジーの実行を促すためにEUが促進しているツールの一つです。

社会的責任
協会は、組織の社会的責任に関する国際規格ISO26000のガイドラインを採用しており、「ト スカーナ産植物タンニンなめし革」商標を名乗るための条件として、環境・人権の尊重・透明 性・適法性をその中心に据えています。

法規の順守
協会は、イタリアおよびヨーロッパの全ての関連法規を遵守しています。人間の健康、植物種 や動物種の保存、地区の景観や建築・芸術・文化遺産の保護を保証していけるように常に努めています。

労働倫理
協会と加盟タンナーは、労働の場での作業者の健康と安全、および労働契約や給与に関する現 行の法規を遵守しており、性別や民族、信仰による差別は行いません。

循環型経済
協会に加盟するタンナーは、協会が所有する集中化された廃水処理施設を活用しています。こ の施設には担当機関によるチェックが行われており、工程で生ずる廃水の処理と浄化が適正に 行われています。循環経済の回収−リサイクル–再利用という原理に則り、製造のさまざまな段 階で排出される廃棄物を処理し、他の産業で活用できる素材へと変換しています。